題詠blog2009、完走しました。
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100首

笑ったり泣いたりしつつ過ごしてる どんなに君に焦がれてたって

無理矢理に書く日報の紙よりも薄い一日、昨日も明日も

特別な名前でしたか「助」じゃなく「輔」を使った弟の名は

きみはただひだまりでした よく晴れて雨粒ひとつ落とすことなく

調べればもう消えてしまう空間を「どーしよーね」と守る僕らは

どうしようもできないこともあると知り「水玉シャツ」をまだ聴いている

ランチでも飲み会でもなく鍋とかをつつきつつまだ夢の中にいる

私だけ装飾音を見落として不協和音は次第に満ちる

ふわふわの世界の中にきみといて幻だとは痛感してる

こんなにもあたし変われてないままだ また街路樹の銀杏はみどり



ああ君も嫉妬するんだ鶏飯(けいはん)のスープを米は吸ってふくらむ

達観はまだできなくていつまでもきみの記憶はひりひり痛む

カタカナ語ばかり飛び交うこの部屋で「媒体費」とのみ打ち込んでいる

ごまかしてばかりいた日々めんつゆで里芋の煮物つくるみたいな

ばかみたいだねってわらう 僕たちは典型的なしあわせのなか

勝ち組の苦しみなのかUターンラッシュは今もテレビの向こう

すぎてゆく時をみていた やわらかく君はわたしをとき解してく

一票の格差あなたのひとことですべてのことをのみこんできた

傷つける勇気もなくてこの指はノートの端をざくざくと折る

まだ僕は小さな貧しさしか知らず世界のことを思いやれない



くちばしで鋏んで離さずにいたら、なにかは違っていたかな、とかも。

否応なく職場の空気は変わりゆき腹を括るしかもう道はない

ストライプシャツを着てみる 窮屈なのは服のせいだけじゃないのに

天ぷらをさくりさくりと噛みしだく昨日のことは忘れてしまおう

かじかんだ氷のような指先の外側きみのやわらかな音

夏の日のあたしの記憶 朝5時のコンビニの制服だけが知る

生(中)を(グラス)に替えてもう既に真っ赤な顔の君をみている

オフィスを出れば広がる透明な暗闇 冬はそこまで来てる

わっさわっさしているきみの髪の毛をくしゃくしゃするのはわたしの役目

冷凍庫の守り神です ばあちゃんのつくる松阪牛のしぐれ煮



山を為す洗濯物のてっぺんにそろりと載せる今日の靴下

世界には闇と深呼吸しかなくてふたりちいさなこどもたちになる

いつもそう シロツメクサの冠は仕上げられずに握りしめてる

ほんとうはルールや秩序なんかより大事なものがあったはずだよ

ロンドンの屋根裏ではない チャップリンみたいに優しくなれない私の

意図せずに会議は過ぎて来年はわたしはここにいないと誓う

青春は儚くこわい 藤棚を高1の夏までしか知らない

この指で→(みぎ)に進んだマリオにはルイージやピーチ姫がいるのに

地下鉄の車内広告 社会には限りがあると信じてた頃

すみれってどんな色した花だっけ しらないくせにわたしはおんな



電話越し、眠っていいよ。もうわたし、さみしくないよ。ぜんぶわかるよ。

クリックをしてる肩ごしきみの見る海の青さをいまだ知らない

会わぬ間にも想いはあってそれぞれに関係性は変化するもの

いつまでも要領を得ないことばかり例えばわさびを溶く量だとか

暗幕のように私を包みこむ雨音このまま眠っていよう

空間のあるだけ毎に常識があるから染まってゆくのは怖い

だんだんと丸くなってくひだまりに警報器鳴る五限の廊下

今はもう思い出せない 桜の下どの服を着て逢いに行ったか

ペットボトル入りでもいいや あたしたちソムリエナイフなしでも笑える

「震災が明日くるかもしれないし」ふたりで決めたルールやぶって



言い訳をしてよ わたしもきみも悪くないって思うしかないほどの

沖縄を青い空とか透明な海しか知らない 何もしらない

妊娠をいつか私もするだろう産毛だらけの顔を持ちつつ

肩よりも髪を短くした春の露わに心細い首すじ

世の中のせいではなくて毎日は形式どおりにもう進まない

アドレスは暗記している 携帯に君の名前はもう無いけれど

少しずつ糸がとび出しほつれてく ハンドタオルはレースの縁取り

海の色 コーヒーの湯気 きみの手に魔法はなくても光は満ちる

済んだことにできない 斜め前にいて宇宙人めいてく君のこと

夕焼けがきれい いったいどれだけの場所を引退してきたのだろう



きみはピンク、わたしはブルーのマグ持って、ばかな話をいっぱいしよう。

実家への坂を登れば思い出す あぁ、このまちは星がきれいだ

むせかえるほどのせつなさ 雪の上きみの匂いはゆらり漂う

「そういえば伊勢に行ったね」 「伊勢神宮(おいせさん)行ってないよな、いつか行こなぁ」

放課後の開票速報 児童会選挙はわたしの外側のこと

角だとか生えてないから大丈夫 頭をぎゅっと抱いてあげるよ

フルートが光を呼んで朝練のなかったことにされる諸々

もう秋の夜空の温度 秋刀魚とかレジに絡まるビニールのもみじ

少しでも暗い気持ちになりたくて日差しを避けて部屋の隅へと

CDを順番にしか聴けなくて手付かずの事が積もり重なる



若いうち一度くらいは痩せている私を見たい ミネストローネ

夏の日に君と行かないままだった瀬戸会場も今はもうない

マスクして出勤してた春の日はきちんと生きてるふりがしたくて

肩こりに気付いてくれた君はいま私の肩を吸いこんでいる

おまけでも構わないからあの後のきみの記憶を分けてください

きみの住む町を今でも通るけどもう信号で探してないよ

私の想い君の想いもあの夏の記憶もすべて星屑になれ

二回ずつ繰り返されるアンコール 世界は予定調和であふれて

恥ずかしい記憶ばっかり きみの眼の最後のわたしはどんなでしたか

急行の停まらない駅 君探すくせが抜けない曇り空の午後



(まだ早い)きみの匂いを吸い込んで考えている このあとのこと

洗濯機の電源を入れ一週間分の重みを確かめている

憂鬱は部屋いっぱいに満ちあふれチェーンロックの隙間をもれる

食べたことないや河豚とかフォアグラとか これからきみと知っていくんだ

クリスマスツリーが部屋の片隅に去年の名残としてずっとある

左から右へ音符は役割をバトンタッチし 時は過ぐもの

どうしても気分が乗らず二時間の普通列車で君のところへ

文字だけで何度編集してみても面と向って言えないくせに

住むつもりないのに部屋をさがしてる テスト期間のようなゆるさで

去年とは違うわたしが立っている 長袖のなかを通る秋風



なんということない冬の夕暮れだ 君の匂いがしているような

雪の音 夕焼けの名を持つきみに会いたいとおもう 冬は深まる

右腕でわたしの肩をだいててもすきなだけ鼻かんでもいいよ

二回だけ見た。晴れと、雨だった。もう、彼方のきみの住んでない空。

電卓をばちばち叩くように打ち何かが変わると思ってたでしょ

あなたにはマイナスだった これからはたくさんきみのプラスになろう

今だって断ちきるつもりなんてない 新しく結びなおすの、きみと

いいこともよくないことも なにもかも電気を消せばリセットされる

やわらかな時間のことを知ったから、もう戻れない きみと歩こう

たくさんの記憶を隣で見てくれて、ごめん。ありがと。「きみが好きだよ。」

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